昨日に引き続き、手動トラリピを始めたことによって、マネースクエアでは運用できない通貨ペアの中でトラリピに適している通貨ペアを探すこの企画。今日は【SGD/JPY】(シンガポールドル/円)編です。
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「トラリピ向き」かどうかを考える指針
昨日の再掲になりますが、はるかぜが考えるトラリピ向きな通貨ペアの条件は以下の通りです。
<トラリピ向きな通貨ペアの条件>
①せめて4年から5年の長期チャートを見てレンジ相場になっていること(上がりっぱなし・下がりっぱなしの通貨ペアはよくない)
②過去4年から5年の最安値と最高値の幅が大きすぎないこと(あまり幅が広いと限られた資金ではトラップ間がスカスカになる)
③買いの場合、安値圏でお手頃な値段で買えること(資金が大きくなくてもロスカットラインをできるだけ下に持っていきたい)
④できればスワップがプラスなら嬉しい(マイナススワップが大きすぎなければ大丈夫)
⑤できればスプレッドが大きすぎなければ嬉しい(手動トラリピなら比較的クリアできる?)
早速、【SGD/JPY】がこれらに当てはまっているかを見ていきます。
【SGD/JPY】はトラリピ向き?
①レンジ相場になっているか
チャートを見てみましょう。とりあえず2013年からの月足チャートです。
2013年以降は、72円台から92円台の幅で推移しています。ここ3年はもう少しレンジが狭まり、「75円から85.5円」でレンジを形成していると見ていいのではないでしょうか。全体的な形はCAD/JPYに似てる感じです。
<結論>
方向感のないレンジ相場となっています。CAD/JPYに似てるかな?
②過去4年から5年の最安値と最高値の幅はどうか
最安値 | 最高値 | |
レート | およそ72円 | およそ92.5円 |
最安値と最高値の差はおよそ20円。2017年以降であればもう少し狭まって、およそ10円というところです。
現在、自動トラリピで運用しているクロス円の通貨ペアでは、
CAD/JPY…およそ8円
AUD/JPY…およそ15円(ハーフ&ハーフの買い部分)
EUR/JPY…およそ14.5円(ハーフ&ハーフの買い部分)
という幅でトラップを仕掛けていますので、資金次第ではありますが十分採用の可能性があるのではないでしょうか。ちょっと値動きの大きさ(ボラリティ)が小さい気もしますが、いくら使ってどんな設定でやるかにかかってますね。
<結論>
レンジは問題なさそう。
③お手頃な値段で買えるか(ロスカットラインは?)
0.1Lot(1000通貨)をどれくらいの値段で買うのが妥当かを、みんなのFX「証拠金シミュレーション」で調べてみました。
0.1Lot(1000通貨)を20000円の資金で買った場合、ロスカットは62.2付近です。ロスカットの危険性は低そうですね。
もう少し高いところで買いポジションを取ったらどうでしょう。
過去3年間のレンジ(緑ラインの間)の上限である86円で買いポジションを取っても、ロスカットラインは68円台と十分安全圏です。
さらに高いところで取ると…
2013年からの最高値である92円で買いポジションを取ってしまうと、ロスカットラインが75円とレンジの下限より上になってしまうことがわかりました。
買いレンジを、2017年以降のレンジ「75円から85.5円」(緑ラインの間)にしておけば、ロスカットラインは70円を十分切りますので、いい感じですね!
<結論>
20000円で0.1Lotであれば、安全に運用できる。もう少しリスクをとるなら、0.1Lotあたりの資金を少し減らしてもイケそう。
④スワップ
ではスワップはどうなっているか。みんなのFXのスワップカレンダーで確認してみましょう。
買いスワップ1日あたり40円!!(CAD/JPYとまったく同じ)
<結論>
買いスワップ+40円。カナダドルと同じ。
⑤スプレッド
スプレッドはどうなんでしょうか。昨日のAUD/NZD同様、マイナーな通貨ペアですので、広めなんじゃないかな…。
お、2.8銭ですね。ちょっと広めです。
以前書いた記事の中でスプレッドの比較の表がありました。
マネースクエア(自動トラリピ) | みんなのFX(手動トラリピ) | |
【CAD/JPY】 | 4.0銭 | 1.6銭 |
【MXN/JPY】 | 2.5銭 | 0.3銭 |
【NZD/USD】 | 3.2pips | 1.6pips |
<結論>
2.8銭は手動トラリピにしては少し大きめ。
CAD/JPYとの値動きの相関は?
ここまで見てきてお分かりのとおり、SGD/JPYとCAD/JPYはとても似ている通貨ペアなんですね。もし値動きの違いが見られるようであれば、分散効果が期待できますが…。
2つの通貨ペアの比較をしてみましょう。
2017年1月からの週足の比較です。めっちゃ似てる…
全体的な傾向は似てますよね。違いがあるとすれば、「値幅(ボラリティ)」ですね。CAD/JPYは約15円、SGD/JPYは約10円の間を行き来しています。
現在クロス円の通貨ペアにかけている資金が多過ぎるのではないか、というのがそもそものはるかぜの悩みでしたが、ここまで似てしまうと、「別にCAD/JPYだけでいいんじゃね?」ということにもなります。
<結論>
【SGD/JPY】は【CAD/JPY】と値動きが激似なので、分散効果は期待できない。
SGD/JPYをトラリピで運用すべき?
さて、ここまでSGD/JPYがトラリピ 向きであるかどうかを見てきましたが、結局わかったことは、
「CAD/JPYとあんまり変わらない」
という1点になってしまいました。
積極的にSGD/JPYを運用した方がいいという理由はあまり見当たらないものの、例えば「CAD/JPYに50万、SGD/JPYに50万」というように分散させてもいいかもしれませんね。片方に100万をぶっ込んで、カナダやシンガポールで何かしらのファンダメンタルズ的な出来事が起こらないとも限りませんし。
条件がほぼ変わらないのであれば、別にSGD/JPYを避けてCAD/JPYに拘ることもないのかもしれません。
ネットで検索をしてみても、CAD/JPYのトラリピは腐る程出てきますが、SGD/JPYはほとんど見当たりません。
話題作りのためにもこちらに手を出しても面白そうかな、なんて(←ブログをやってるとこういう誘惑に駆られがち)
以上、長文記事になってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました!
コメント等ぜひtwitterでお待ちしてます。