昨日に引き続き、手動トラリピを始めたことによって、マネースクエアではできない通貨ペアについて、トラリピ運用に適している通貨ペアを探すこの企画。今日は【AUD/NZD】編です。
昨日の記事はこちら↓
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「トラリピ向き」かどうかを考える指針
はるかぜが考えるトラリピ向きな通貨ペアの条件は以下の通りです。
<トラリピ向きな通貨ペアの条件>
①せめて4年から5年の長期チャートを見てレンジ相場になっていること(上がりっぱなし・下がりっぱなしの通貨ペアはよくない)
②過去4年から5年の最安値と最高値の幅が大きすぎないこと(あまり幅が広いと限られた資金ではトラップ間がスカスカになる)
③買いの場合、安値圏でお手頃な値段で買えること(資金が大きくなくてもロスカットラインをできるだけ下に持っていきたい)
④できればスワップがプラスなら嬉しい(マイナススワップが大きすぎなければ大丈夫)
⑤できればスプレッドが大きすぎなければ嬉しい(手動トラリピなら比較的クリアできる?)
早速、【AUD/NZD】がこれらに当てはまっているかを見ていきます。
【AUD/NZD】はトラリピ向き?
①レンジ相場になっているか
チャートを見てみましょう。とりあえず2014年からの月足チャートです。
<結論>
方向感のないレンジ相場となっています。
②過去4年から5年の最安値と最高値の幅はどうか
最安値 | 最高値 | |
レート | およそ1.000 | およそ1.140 |
最安値と最高値の差はおよそ0.140。2017年以降であればもう少し狭まって、およそ0.100というところです。
現在、自動トラリピで運用している、クロス円ではない通貨ペアでは、
AUD/USD…0.114
NZD/USD…0.060
という幅でトラップを仕掛けていますので、資金次第ではありますが十分採用の可能性があるのではないでしょうか。
<結論>
レンジは問題なさそう。
③お手頃な値段で買えるか(ロスカットラインは?)
0.1Lot(1000通貨)をどれくらいの値段で買うのが妥当かを、みんなのFX「証拠金シミュレーション」で調べてみました。
0.1Lot(1000通貨)を20000円の資金で買った場合、ロスカットは0.80付近です。ロスカットの危険性は低そうですね。
もう少し高いところで買いポジションを取ったらどうでしょう。
1.12で買いポジションを取っても、ロスカットラインは0.86と十分だと言えます。もう少し少ない資金でも買えそうですね。
では、売り場合はどうでしょうか。
現在のレートで売りのポジションを持った場合でも、ロスカットラインは1.29付近。これも安全圏と言えるでしょう。
もっと低いところで取ったら…
1.02という低いところで売りポジションを持ったとしても無問題ですね。
20000円で0.1Lotであれば、かなり安全に運用できそうです。
<結論>
20000円で0.1Lotであれば、安全に運用できる。もう少しリスクをとるなら、0.1Lotあたりの資金を少し減らしてもイケそう。
④スワップ
ではスワップはどうなっているか。みんなのFXのスワップカレンダーで確認してみましょう。
な、なんと。売りも買いも0円!!
みんなのFXのスワップは、売りと買いを足すとほぼ0円という形式ですが、なんとスワップがまったくつかないという素晴らしい(?)通貨ペアなんですね。ということは、どちらで入ってもいいんですね!
(2020/03/25追加)
スワップの状況が少しずつ変わってきています。
0.1Lot買った場合、
買い -5円
売り +4円
となります。
<結論>
売り買いともにスワップ0円なので、どちらで入っても構わない。両建てという可能性も!?
⑤スプレッド
スプレッドはどうなんでしょうか。マイナーな通貨ペアですので、広めなんじゃないかな…。
お、1.9pipsですね。
みんなのFXの通貨ペアの中では広めと言えるかもしれませんが(USD/JPYは0.1pipsとか)、トラリピのスプレッドを考えれば大したことないですね。
以前書いた記事の中でスプレッドの比較の表がありました。
マネースクエア(自動トラリピ) | みんなのFX(手動トラリピ) | |
【CAD/JPY】 | 4.0銭 | 1.6銭 |
【MXN/JPY】 | 2.5銭 | 0.3銭 |
【NZD/USD】 | 3.2pips | 1.6pips |
<結論>
1.9pipsは、現在トラリピで運用している通貨ペアより狭いのでGOOD。
さらにプラスになる点があるよ
複数通貨ペアを運用していく際、できるだけ他の通貨ペアと異なる動きをしてくれた方が、分散効果で安心できます。
クロス円との比較をしてみましょう。
まずはCAD/JPYとAUD/NZDとの比較です。
2019年4月からの日足の比較です。グラフが全然違いますよね。むしろ逆方向に動いている傾向が見られるのではないでしょうか。
参考までにクロス円のチャートを2つ並べてみると…
やはり全体的な傾向は似てますよね。片方が上がってる時はもう片方も上がってる。逆も然り。
現在クロス円の通貨ペアにかけている資金が多過ぎるのではないか、というのがそもそものはるかぜの悩みでした。
<結論>
【AUD/NZD】をポートフォリオの中に組み込むことで、分散効果が期待できる!
どんな設定で運用したい?
というわけで、【AUD/NZD】は手動トラリピに適した通貨ペアなのではないか、というのがはるかぜの結論です。
はるかぜのような弱小少資金個人投資家は、1つの通貨ペアにそんなにお金がかけられないので、どれくらいの資金で、どんな設定ができるかを考えてみます。
(禁断の)両建て!?
私は【AUD/JPY】の大きな特徴である「買いも売りもスワップ0円」という点に注目しています。マイナススワップの影響がないのであれば、私が今悩んでいる「マイナススワップが差益を超えてしまう」という問題は起こりません(今後スワップに変化があるかもしれませんが)。それなら、同じレンジで買いトラップも売りトラップも仕掛ける「両建て」をしてみるという手もあるのでは…。
はるかぜはこの両建ての経験がなく、イメージはなんとなくできるのですがどうしても怖さを感じてしまいます。もう少し安全に、コントロールしやすい形にできないものか…。
ここで1つ参考になるのが、MasaTさんのブログです。昨日もリンクを貼りましたが、再掲させていただきます!
昨日のリンクより、さらにブラッシュアップした設定が載っています。100万円の資金量での設定です。
以下、引用です。
AUDNZDは基本20PIPS(0.002)の注文幅で5000通貨ずつ売買する手動トラリピ設定ですが、レートによって下記のように売り買いを調整していました。
状態 レート 設定 低値圏 1~1.04 「買」のみ コア内 低値圏 1.04~1.05 両建て コア内やや低値圏 1.05~1.06 両建て、「売」3倍 コア中心 1.06~1.08 両建て コア内やや高値圏 1.08~1.09 両建て、「買」3倍 コア内 高値圏 1.09~1.1 両建て 高値圏 1.1~ 「売」のみ スマホでは表がスライドします
上の表の赤線部分で利益を伸ばせるよう3倍ゾーンとして位置づけているのが特徴です。私はこの投資法を改良コアレンジャーと呼んでいます。
す、すごい。「コア」という考え方を取り入れて、さらにそれを強力にバージョンアップさせた設定です。「改良コアレンジャー(!!←これをつけたくなってしまう)」というネーミングもカッコいいですね。
ハーフ&ハーフを少し重ねて部分的両建て
しかし、はるかぜはこの改良コアレンジャーのような複雑な設定をコントロールできるほどまだ手動トラリピ に慣れていないと思います。ですので、もう少しシンプルで、ハーフ&ハーフよりは少しリスクを取った形でやってみたいと思っています。
イメージはこんな感じ。
ハーフ&ハーフの中央に売りも買いも重なっている部分を作って、このエリアでうろうろしている時は上がっても下がっても利益を得られる状況を作れば、全体的に両建てにするよりもリスクを下げることができます。
幸い、みんなのFXは「MAX方式」ですので、売りか買いのどちらかポジションの多い方の証拠金が必要なだけで済みます。マイナススワップを気にしなくていいのであれば、塩漬けになってもまた中央ラインに戻ってくるのを我慢強く待てるのではないかと考えています。
あとは資金量とLot、トラップの本数を考えればOKですね。この点については、実際に運用の目処が立ったらまた記事にしたいと思います。
以上、長文記事になってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました!
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